中村・澤村法律事務所

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コラム2021年0507

名言紹介(3)「高杉晋作、野村望東尼(もとに)」

 名言紹介の第3回目は幕末長州藩の革命児:高杉晋作と、数多くの尊攘志士を支えた幕末福岡藩の女流歌人:野村望東尼の俳諧(上の句の五・七・五と下の句の七・七を、別の人がつなげて詠む遊戯性の高い歌)です。
「面白き こともなき世を 面白く」(上の句:高杉)
「住みなすものは 心なりけり」(下の句:野村)

 意訳すると「世の中や人生を面白く生きるのもつまらなく生きるのも、自分の気持ち次第だなあ」といった所でしょうか。
 
 高杉が上の句を詠んだのは、当時まだ不治の病であった肺結核が悪化して死期が迫っていた頃と言われており、しかもまだ明治維新が本当に実現するかどうか分からない戦乱渦巻く時期でもありました(実際、高杉は明治維新直前にその実現を見ることなく、肺結核で死んでしまいます。)。
 通常の人であれば苦境・逆境と感じるであろう、そのような時期においても、自分の死病や時代の混迷さえ笑い飛ばしてしまうような図抜けた力強さや、どことなくユーモラスな明るさも感じられて好きな名言です。

(文責:弁護士 澤村康治)
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